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暗転時代

2006年10月09日


前から公言しているように私は明るい、いかにも青春!ってやつが嫌いです。
だから私の中では『他の人よりどこか暗くって駄目で、純粋が故の狂気を抱え込む、鬱屈とした時期』=青春と定義してます。
甘酸っぱい内容の少女漫画は全部炎上すればいいし、根性ばかり試してる少年漫画は発禁処分にしてほしい。
ただ、暗い青春漫画でも例外として古谷実(『稲中』や『ヒミズ』の人)の漫画は嫌いです。

常にアイデンティティ、センチメンタリズム、ジレンマ、アイロニー、ノスタルジー、リビドーと言った言葉がつきまとい
さらには衝動的な行動に出たり、訳もなく涙を流したり、浮ついたり、虚勢を張ったり、天の邪鬼な態度に出たり、白昼夢にふけった
り、楽器やら何やらに病的に取り組んだりして
何かモヤモヤしたものを心に抱えながら、それを振り切ろうとがむしゃらに走ろうとする姿勢こそが青春であって
成人しても心のモヤモヤを振り切れない人(私です)は『青春病』を患ってると思うのです。


ちなみに私の妄想の中では陸上部の短距離選手は「自分を追いかけてくる見えないものを振り切って逃げるために走る」ということに
なってます。
で、この妄想の源は何だろうと思ったら榎本ナリコの『センチメントの季節』の水泳部員の話だった。
プールにいるウミガメから逃げるために泳いでるんだ、と。(結局、違う亀に追いかけられるというオチでした)

青臭い感情を誘発するのはいつも音楽や文学、映画、漫画、風景、他人の生きざまなど自分が触れられるもの全て。

大人になっても自分がいつかの時代に置いてきたはずの妄執にとりつかれているように感じる貴方。
貴方特有の青春病の症状、ありませんか?
※青春病は架空の病気です。



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