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雑記:東京

2007年09月21日


私は先月頭に銀河鉄道(寝台特急『銀河』)に乗って東京に行ったわけだけど、今でも東京に行ったという実感がない。

いや、あの新宿アルタ前の混雑や通勤時間帯の渋谷駅近くを行き交う人々などは目を瞑ればすぐに思い描けるんだけど
実際に見た光景とは別に、自分というフィルタを通して目にした「東京」の光景は何だか実感がない、と言った方がいいのかな。

数え切れないほどたくさんの顔が街を歩く。
神田川沿いを。純情商店街を。仲見世通りを。神保町を。秋葉原を。

たくさんの顔を持つ一個の地方都市はその背中に乗っかる人間の数だけ欲望も乗せて今日も息をしている。

現実にある都市としての東京とは別に、どこかつかみどころのない幻想の存在としての「東京」があるんじゃないか、って思うんだ。


秋葉原から少し歩くと末広町。
ホームレスの集まる橋の壁には、ファシズムから背骨を抜いたような思想の新興宗教団体の講演会のビラがびっしり張られてた。
多分よく探せば他の土地にもある光景だろうけど、少し日にちが経って赤茶けたビラは特殊な残留思念を宿しているように見えた。

渋谷の漫画喫茶に居た住所不定(恐らく)の日雇いアルバイトであろう若者や中年。
TVで報じられていたドキュメンタリーは私の半径1.5メートル内に確かに存在した。

メディアを通すことで何となくリアリティをなくしてたものたちは実際に目にして肌で感じることでやっと存在を感じ取れた。
確かに感じたはずなのに、なぜだかそれも幻みたいふとした瞬間に消えそうにも思える。

たくさんの小説家が、詩人が、漫画家が、歌手が、役者が、劇作家が、妄想を飯の種にする人たちが空想都市「東京」を表現した。

日本の首都。
田舎から遠く離れた都会。
スタートライン。
あるいは終着点。
欲望が渦巻く街。
ヒトのかたちをした何者かが住まう土地。
恋人と暮らす街。
何かを残して、去りゆく場所。

日本に東京という都市は一つしかない。
けれど誰かが東京を想う時、その人の胸の中に架空の「東京」が生まれる。
憧れや希望、不安、現実や絶望も全て内包して今日も「東京」が生まれ、消えていく。

そういえば下北沢のコンビニのアルバイトは時給1000円からだった。
時給800円スタートの大阪とはまた違った現実。
他の地方都市と比較されるときにもまた「東京」が生まれてく。

大阪から新幹線で2時間。
寝台特急だと8時間強。
物理的には遠いけれど、想像上では案外近いところじゃなかろうか。

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