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地上の楽園~丸尾末広版『パノラマ島綺譚』

2008年02月28日

いつの間にか「日本漫画界の魔神」(単行本の紹介文)になっていた丸尾末広氏の『パノラマ島綺譚』を購入しました。
江戸川乱歩原作のコミカライズであり、丸尾末広にとっては『笑う吸血鬼』以来の新刊です。

最初に断っておきますが、私、原作を読んだことがありません(いずれ読もうと思っています)ので
漫画版では足りない描写などあるかもしれませんが…。


 貧乏学生・人見広介は空想していた。
 自分が巨万の富を得て、地上の楽園を建設する夢を。
 大正天皇崩御の報せと新時代への憂いを胸に鬱屈としていた折、
 人見は自分と瓜二つの資産家・菰田源三郎の死を知る。
 ユートピアの幻想を捨てきれない人見は菰田に成り変わり、彼の富を手にせんと決意する!


江戸川乱歩の目眩がするほどの誇大妄想と恐ろしくも幽美な丸尾末広の筆致のコラボレーション。
素晴らしすぎます。

みんなが大好きなキラキラお目々の美少女は出てきませんが、菰田の未亡人から端役に至るまで
憂いの色気を帯びた美女たちが物語に幻想の花を添えます。
そして細部まで書き込まれたパノラマ島の風景には思わず見惚れてしまうほど。

私としてはかなり好印象ですが、取っつきにくい絵柄なので好みは分かれます。

また、丸尾版の数年前には女性漫画家・長田ノオトによる『パノラマ島綺譚』も出版されています。

丸尾版が原作重視ならばこちらはアレンジ重視。
人見が学生時代に菰田と成り変わっている、菰田は未婚、菰田は病死ではなく人見が殺害した、など設定部分もアレンジされており、筋書きも長田仕様に修正されています。
絵もラストも少女漫画風でサラッと読めます。

個人的には両者の『パノラマ島』は完全に別物と思っていますので読み比べて云々、というつもりはありません。
ただ共通するのはどちらも絵が個性的なので、ライトな漫画好きの方にはおすすめしづらいのが残念。

あと三重県にある鳥羽水族館のモデルはパノラマ島らしいです。
(同じ三重県には江戸川乱歩記念館もあり)


パノラマ島綺譚 (BEAM COMIX)

 評価(丸尾版)
絵 ★★★★☆
話 ★★★★☆
妖 ★★★☆☆
妄 ★★★★★
総 ★★★★☆


江戸川乱歩のパノラマ島奇談 (蒼馬社コミックス)


 評価(長田版)
絵 ★★★☆☆
話 ★★☆☆☆
美 ★★★★☆
恋 ★★★★☆
総 ★★★☆☆

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