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田西敏行、29歳。走れ、泣け、恋をしろ。~映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

2010年02月09日

まだ関西では上映が始まっていないので記事に上げるか迷っていましたが…。

1/28にビッグコミックスピリッツ誌上募集分の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会、行ってきました!

お客さんが若い大学生~妙齢のおじ様、おば様まで居て、かなりディープ。


 ~あらすじ~

弱小おもちゃメーカー・斎田産業で働くサラリーマン、田西敏行(峯田和伸)29歳。
彼女いない歴29年かつ素人童貞の彼は、数少ない営業先でも馬鹿にされ、バラ色の人生や出世街道だなんて言葉とは程遠いダメ社員。
憧れの同僚・ちはる(黒川芽以)に淡い恋心を抱くも、告白する勇気は無く怠惰な毎日を送っている。
そんな中、勤務中に意気投合したライバル企業のやり手営業マン・青山(松田龍平)の助言で彼の恋は大幅前進!
あの娘のために走れ、田西。走れ。…
(以下、微妙にネタバレ注意)

先に原作を読破していたのでイメージが出来上がっていた為、映画の方は不安だったのですが…

良かった!

主演の峯田和伸は途中で峯田だってことを忘れるくらい「田西」だったしね。
しかし決闘前夜にカラオケで岡村孝子の『夢をあきらめないで』を熱唱するその姿、覚悟と狂気を孕んだ瞳からは
演技を超えて峯田和伸と田西敏行が見事なシンクロニシティを起こしていました。
そしてクライマックス。
悔しさや嫉妬、焦燥感、慕情、抑えきれない感情たちをぼろぼろ零しながら、ちはるに想いをぶつける場面。
気持ち悪くて情けなくって、男らしかった。
何が正しいかは頭では分かってるのに、自分の心がその正しさを肯定しきれないんだよな。

原作ではイマイチ感情移入出来なかったヒロイン・ちはるも黒川芽以が演じることで、ようやく魂の宿った女の子になっていたと思います。
童貞VS処女の攻防では彼女のパンチラも拝めましたよ。眼福!
普通の女の子が持つ色気が後半、擦り切れたものに変わっていくさまは美しくも怖くて。
「良かったですね」と田西を小馬鹿にした微笑みには、ちはるの悲しい恋で磨り減った心が反映されていました。

ライバルの青山を演じた松田龍平もそのスタイルの良さや滲み出る悪役のオーラから「青山」していたと思います。
一見、爽やかだけど台詞の所々が嫌みだ。

斎田産業社長役のリリー・フランキーは出番、台詞も控えめながらしっかりと存在感はありましたし
イメージと違い過ぎて不安に感じていた鈴木さん役の小林薫も、アル中で駄目な鈴木さんそのままでした。
日常では飄々としていたのが、田西にボクシングを指導、助言する目の演技はさすが。
YOUが演じる、ちはるの友人でソープ嬢のしほのサバサバしてどこかうらぶれた雰囲気、めちゃくちゃ良かったです。

主人公、ヒロイン、ライバルはもちろん、脇役端役に至るまでキャストに無駄がありませんでした。

田西の同僚で悪友の吉久(渋川清彦)。
元ヤンでただ調子がいいだけの男ではない。
静かに田西を見守る、いい意味でも悪い意味でも「大人」の男だ。
斎田産業の同僚たちも温かい。
遠藤雄弥の演じる青山の後輩・内木も本当に軽い感じの嫌な奴だったしね。

銀杏BOYZの『ボーイズ・オン・ザ・ラン』が流れるエンディングなどは体中の血液が逆流しているんじゃないかってくらい、熱いものを感じました。

やぁ、とても濃い114分でございましたよ。
内容も原作では5巻の半ばまでに相当するものをよく2時間足らずにまとめ上げたなぁ。

ただ、私の中の唯一の誤算は「先に原作を読んでいた」こと。
何シーンか削られていたため(私がボロ泣きしたあのシーンも改変…)、青山に決闘を申し込むに至るまでの動機付けが少し弱いかな、と。
そういう意味では鑑賞後に原作で補完する必要があるかもしれません。

鈴木さんの家族の話や青山とその彼女の長谷川さんとの関係とかは原作の方が詳しいのだけどもね。



因みにboys on the runは「迷走中」という意味のイディオムだそうです。

誰もが人生で迷走している。
会場に居た全ての「田西」たち。
行き着く果てはそれぞれ違えど、迷いつつ孤独にひた走る、それぞれの心は「併走」してたんだ。きっと。

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