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やらなきゃならないことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ。~『アイデン&ティティ』

2009年12月15日

以前紹介した映画『色即ぜねれいしょん』と、原作・みうらじゅん×監督・田口トモロヲのタッグの前作『アイデン&ティティ』。

アイデン & ティティ [DVD]

どちらも甲乙付けがたい魅力があるのだけれど、アホほど勧めてしまうくらい『アイデン~』の衝撃は大きかったのです。


 ~あらすじ~

あるTV番組をきっかけにアマチュアバンドが雨後のタケノコのようにデビューし持て囃されたバンドブームもいつしか終わった。
中島(峯田和伸)、ジョニー(中村獅童)、トシ(大森南朋)、マメゾウ(マギー)のバンド『SPEED WAY』もその例外ではなく
自分たちの音楽への理想と商業主義の現実との狭間で揺れ動いていた。
不安でいっぱいの中島は彼女(麻生久美子)を裏切るように、大して好きでもないファンの女の子たちと身体を重ねてしまう日々。
今日も事の後での自己嫌悪に陥る中島の前に突然ロックの神様が現れ、ボブ・ディランの歌で道を示す。
彼は何者なのか。中島と彼女の恋の行方は…。
そしてSPEED WAYの明日はどうなる?



『色即ぜねれいしょん』の主人公のモヤモヤの方が純度が高い、と言ってしまったけれど
それは『色即~』の主人公が自分の音楽を見つけたことでキラキラしていたからで
決してこの『アイデン~』の中島が汚れているという意味ではないのです。

学生時代のような親の庇護を自ら捨てて出て来た東京。
好きな音楽、演りたい音楽とは遠くかけ離れた「売れる」音楽を求められて作らされる悔しさ、歯がゆさ。
けれど反発することで自分たちの音楽を封印させられる屈辱。
叩けば叩き返され、日々の生活さえ危ぶまれる現実。
その繰り返しで転がる石のように、磨耗していく心。
けれど叩かれ、擦り減った末に彼らの想いは磨かれて輝いていく。
静かに輝ける時を待っていただけなのだ。きっと。

夜や室内のシーンが多く、どことなく閉塞感漂う作品全体の空気が何とも言えない。
出口の見えない暗闇でもがく中島の分身とも言える、ロックの神様は
中島の声にならない叫びを優しいメロディに乗せて彼に立ち向かう勇気を与える。

恋人に部屋を追い出されて自暴自棄になりながらも、メロディに背中を押されて雨降りの夜に自転車で疾走する主人公が痛々しくてカッコ悪くて愛おしかった。

逆に、女性として完璧過ぎる印象の彼女にはあまり共感出来ませんでした。
彼女の中島への愛は、男女の恋愛の理想形ではあるのでしょうが…。

しかし、個人的な見どころは確固たるロックミュージシャン像を持っていて、見栄っ張りで女好きで終始酔っ払っているようなテンションのジョニーが男気を見せるシーンでした。
惚れましたよ。
ネタバレすると、ある事件を切欠にジョニーはバンドを脱退するのですが、実は彼がいちばんSPEED WAYを愛してるんですよね。
愛しているが故に、自分のロックを貫くために脱退する。
エンディングでは相変わらず「ジョニー、お前って奴は(笑)」とニヤニヤさせてくれるんですが。

後半、SPEED WAY最大のヒット曲「悪魔とドライブ」はジョニーの代わりに中島がボーカルを取ることになりますが
私はやっぱりジョニーの歌う「悪魔とドライブ」の方がロックスター然としていて耳に心地良いのです。
(その「悪魔と~」こそが物語前半のSPEED WAYの悩みの種となるわけですが。)

それからこの作品、出演者が何気に豪華です。
コタニキンヤ君(改名して今は「キンヤ」になってるんでしたっけ)がSPEED WAYの同期、兼、悪友として出ていますが、この人、こんなに太ってたかな…?
また、チンピラ紛いのストリートミュージシャンにポカスカジャン、SWの面々が所属する事務所の社長に岸辺シロー、インタビュアー役に大杉漣など個性的なバイプレイヤーが配置されています。
あとは人間椅子の面々が白塗りでスモーク焚かれて登場したりなど、キャストの無駄遣いやんと勿体無くもクスリと笑えるシーンも。

ロック映画としては「?」ですが、青春映画、童貞映画としての質は決して低くはないと思います。

しかししかし、製作時期が時期だったためか、後期GOING STEADYの持っていた危うさと被る気がしました。
そういう意味でこの作品を評価する人も居るようですが、それもまたアリだと思います。

あと最初、中島役にはくるりの岸田が抜擢されていたそうです。
スケジュールの都合で出演には至らなかったようですが岸田が演じる中島も見てみたかったなぁ。



 評価
人 ★★★★☆
青 ★★★★☆
音 ★★★★☆
恋 ★★☆☆☆
総 ★★★★☆

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