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気分は死にたい気分だけど僕は絶対死にたくない。そこなんだ辛いのは~漫画読み第18回『東京怪童』

2009年07月14日

講談社、特にヤンマガKCは時々、心や脳を「えぐる」作品が出てくる。
安達哲『さくらの唄』然り、すぎむらしんいち『超☆学校法人 スタア學園』然り、サガノヘルマー『BLACK BRAIN』然り。

栄養学など忘却の空で食材を適当に鍋に放り込んでぐつぐつ煮て
「ホレッ食いな!」と適当によそって振る舞うような出版社だ。
もちろん誉めているつもり★

その正気と狂気の栄養バランスが非常に取れた漫画家が望月峯太郎だと思う。



 漫画読み第18回
 『東京怪童』 望月ミネタロウ

東京怪童 1 (モーニングKC)

脳神経科の思春期病棟(でいいのかな?)の患者たちのお話。
登場人物は、感じたこと、思ったことを何でも全て口に出してしまう青年・ハシや自分の意志に関係なくいつでもどこでも(人前でも)オーガズムが来てしまう女の子・ハナ、
自分以外の人間が認識出来ない一人ぼっちの世界にいるユリ、「神様や宇宙人と交信できる」と言い自分をヒーローと思い込んでいる英雄(ヒデオ)、エトセトラ。
登場人物もだけど作者の意図を深読みしたくなるようなカットとかがヤバイ。
なんかもう正気と狂気、明と暗といった相反する概念をひっ掴んでざっくり混ぜたサラダボウルって感じの漫画です。

面白い。
今年読んだ漫画・青春部門の5本の指に入る作品になりそうだ。
現時点で『さくらの唄』『ミスミソウ』は当確。
『座敷女』と比べて絵が明らかにうまく、しかもキレイになってるのも小憎らしい。
カネコアツシとか井上三太ぽい絵。

しかしモーニングもアフタヌーンも昔のヤンマガみたいになってきておるな。

黒いヒラメ(の形のイメージ)を脳から飛ばして他人の神経系統をイジクって精神崩壊引き起こさせる…って体液濃度高めな漫画がよく単行本化されたものだ。
読んでた私もどうかしてる。

しかし狂気の描写と言うと最近では、ブツブツ呟きながら同じ作業を繰り返したり
「私の愛する○○君の敵は私が全員ブッ殺してあげるから安心してね★」とかが主流だけど
そういうのは心理描写とは言わず、単なる「記号」の描写なんだよね。
狂気を孕んだキャラクター、って記号。

どんなのがうまい描写かと言うと例えば、十代の頃、口笛を吹く感覚で「死にたい」と呟きたくなる気持ちを
パズルのピースをハメるみたいに(漫画なら)絵に、セリフに表現してこそ「心理描写」じゃないかと。

『東京怪童』では揉め事を起こすたんびに「死にたい」を繰り返すハシに
「生きてけないって割に元気そう」と呆れるハナに対する返事がヤバすぎた。
この日記のタイトルがソレです。

ヤバイしか言えないテメエのボキャブラリーのがヤバイよって突っ込みは心の中に留めてて下さい。

観念的なことをヴィジュアルにしてるって感じなので、読むと気持ちが沈むとかはなかった。
痛みの向こう側に何があるのか確かめたくなる漫画だ。


 評価
描 ★★★★☆
語 ★★★★☆
人 ★★★★★
病 ★★★☆☆
総 ★★★★☆

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