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魂を再構築~『Damons』11巻

2008年04月15日

第1巻の発売から今も買い続けている米原秀幸『Damons(ダイモンズ)』。
以前の『どろろ・梵』の記事でも少し触れましたがこの作品は手塚治虫の短編『鉄の旋律』のリメイクです。

Damons 11 (11) (少年チャンピオン・コミックス)

 ※『鉄の旋律』あらすじ~

正義感からの密告により親友に裏切られ、マフィアからの制裁として自身の両腕と唯一の肉親である妹を奪われた主人公・タクヤ。
妹の奪取と復讐を誓い、彼は不思議な力・PK(サイキック)と鉄の腕を得る。
新しい腕に計り知れぬ憎しみを宿した彼を待つものは…。


対する『Damons』のあらすじは科学技術者として妻と娘、5人の親友たちと幸せな日々を過ごしていた主人公・ヘイト。
しかし親友たちは突如として彼を裏切り、目の前で妻と娘を無き者にし、彼の両腕までも奪う。
憎しみに支配された彼は未知の力・ゼスモスと鉄の腕を得て、かつて親友と呼んだ男たちに復讐を誓う…。

「親友の裏切りに対する復讐」と「未知の力と鉄の腕を得る」という大筋は似ていますが両者のストーリーは完全に独立しています。

4/8に発売されたその『Damons』第11巻ですが…いやぁ、震えました。
(以下ネタバレ含む)
『鉄の旋律』では鉄の腕を得た主人公が意識を失っている間(主に就寝時)に鉄の腕だけが辺りを這いずり回りマフィアたちを襲撃、殺害していきます。
それは彼の心の奥底にある強い憎しみが腕に宿った結果である…と描写されていました。

そして、手塚治虫が描いた仄暗い復讐劇をベースにリメイクされた『Damons』。
物語もいよいよ佳境、ヘイトを復讐に駆り立てた相手も残すは主犯格のプログレスただひとり。
前巻ではプログレスの秘めたる力と過去、地球全体に及ぶ彼の悪意にスポットを当てていましたが
11巻ではヘイトの物質を繋ぎ止める力・ゼスモスとプログレスの生物を支配する力・エレセロスの真っ向からのぶつかり合いが見物です。

正直、プログレスの悪魔的計画が壮大すぎて、この作品は『鉄の旋律』という題材を下敷きにした「だけ」の
完全なオリジナル作品と化したのか(それでも非常に面白いことには変わりはないけど)と思ったものですが
最新巻でのヘイトとプログレスの対決シーンにて、絶体絶命の状況でヘイトが意識を失った刹那、
ゼスモスにより繋ぎ止められていた鉄の両腕が彼の意思から離れ、強い憎悪を具現化した存在として腕自身がプログレスに反撃を加えるシーンは本当に心が震えました。

タイトルロゴの脇に控えめに記載されている「手塚治虫『鉄の旋律』より」という文言は死んでいない。
むしろ一度、解体され再構築され新しいものへと生まれ変わっている。

リメイク(remake:作り直す)とは単に同じものを作るのではなく
原作を打ち壊し、新たなものとしながらも核になる魂を伝えるということ。

「この人はプロだ!」
そう思いました。
11巻単行本の折り返しにある米原秀幸氏の「漫画家生活20年です。」という言葉も単なる煽り文句じゃない。
米原氏の漫画家としての時間と経験が確かなものだと証明している。
たまに、いつまでも進歩しないベテラン漫画家もいますが、彼は違う。

また、惰性で読み続けるのは漫画好きとは言えない。
(週刊誌、月刊誌の定期購読はこの限りではない)
月並みな表現ですが漫画を読むのはワクワク、ドキドキ、ハラハラしたいからです。

「ダイモンズ・ヘイト(悪魔の憎しみ)」の二つ名を持つ主人公・ヘイトの復讐の果てに何が待っているのか。
私は最後まで見届けようと思います。

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